PROJECT【大手IT企業 プロジェクトマネジメント支援】

プロジェクトマネジメントを多様なチャネルで
サポート
クニエが企業文化変革に貢献

若手コンサルタントによるプロジェクトマネジメント支援

クニエでは、社員がお客様のプロジェクトに参画する場合、2、3年目の若手であってもお客様と対等に意見を交わしながら組織全体を動かしていきます。ある製造企業グループ内でシステム構築・管理を一手に担うA社のプロジェクトマネジメントの改善・レベルアップを支援したケースでは、クニエの若手コンサルタントを中心とした体制で支援に当たった結果、大きな成果を上げることができました。
A社では以前からプロジェクトマネジャー(PM)のレベルアップに悩んでいました。人材育成専門の組織を立ち上げたものの、リソースが足りずうまく機能しなかったため、クニエに依頼があったのです。
まず、ベテランコンサルタントを中心にお客様が抱えている課題の分析を進めたところ、A社のPM経験の浅いメンバーがプロジェクトマネジメントをうまく進行できていないといった課題が浮き彫りになりました。そこで、「プロジェクトの見える化」や「品質担保」、「プロジェクト支援」、「PM育成」、「PMコミュニティの形成」といった支援策を講じることとなりました。

プロジェクトの可視化から品質担保、PMコミュニティの形成までをサポート

A社では、常時約30のシステム開発プロジェクトを進行していましたが、それぞれの状況を正確に把握する仕組みがありませんでした。そこで「プロジェクトの見える化」を進めて健全度や成功率を定量化・可視化。 “炎上”の兆候が現れた際には、いち早く対策を講じられる施策を打ち出しました。プロジェクトの「品質担保」については全社の業務標準の作成・更新やPM初心者向けガイドラインの作成など、PMが体得しておくべき知識体系を整えました。
こうした全社的な施策とともに、「プロジェクト支援」として、危機に瀕している案件のサポートにも当たりました。これにはクニエの若手コンサルタントで構成するプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)がベテランコンサルタントのアドバイスを受けつつ全面支援することで“火消し”の役割を担いました。
また、クニエのコンサルタントの主導で、研修メニューの見直しや若手PMに対する1対1のトレーニングといった「PM育成」施策を講じたほか、A社内に「PMコミュニティ」を立ち上げました。部門の壁に阻まれてPM同士の情報交換ができていなかった状態を改めるために、毎月イベントを開催することで部門を横断したPM同士の交流を活発化する取り組みです。

“新たな課題を発掘→解決”のサイクルを回し、顧客の変革を促進

こうした施策を進めたことで、数年後にはA社のプロジェクトマネジメント力は格段に向上しました。“炎上”案件数は減り、プロジェクトの成果物のクオリティも上がりました。
A社に対する支援はこれで終わりではありません。クニエの若手コンサルタントが個々のプロジェクト現場で感じた課題を解決すべく、「顧客満足度改善」、「従業員エンゲージメント向上」などといった全社レベルの新たなテーマを掲げて支援を続けています。
今では、プロジェクト現場で実態を把握することで新たな課題を見つけ、それを解決するために再び全社規模の変革に取り組むという“正のサイクル”が回りつつあります。若手コンサルタントが、潜在している“真の課題”を探り当てるべく社内外から情報収集して提言することで多くのプロジェクトが危機を脱しました。
A社に対する支援では、クニエのコンサルタントの多くが「全社レベルの戦略策定」と「各プロジェクトの運営」という異なるレイヤーの仕事を手掛けました。今後のビジネスを担う人材には、業務とシステム開発のスキルが求められるようになります。A社のシステム開発プロジェクトの現場を経験した若手コンサルタントは、業務とシステム開発の知見を習得でき、大いに成長できたと言えるでしょう。