マネージャーとして部下一人ひとりを
見守り成長に寄り添う
自分自身も生涯プレーヤーとして
駆け抜けたい
マネージャー
成長の秘訣は、あえて厳しい環境に身を置くこと
新卒でクニエに入社した経緯と、クニエを選んだ理由を教えてください。
もともと「ものづくりや技術を通して多くの人々に貢献したい」という思いがあり、大学では生産科学を専攻しました。就職活動でコンサルティング業界を志望したのは、技術者だった祖父の「技術だけではなく経営も必要だ」という言葉が、コンサルティング会社で若いうちから技術だけでなく経営やマネジメントのコアを学び、広い視野を持って仕事をする必要があると考えたからです。
その中でもクニエを選んだのは、クニエがフィロソフィーとして「企業や社会の発展への貢献」を掲げていたからです。加えて製造業の企業変革に実績があり、設計開発領域に強いソリューションを持っていることや、OJT・研修に力を入れており早く成長できる環境がある点に惹かれました。
最初に配属されたチームと経験してきたプロジェクトを教えてください。
入社後、集合研修とOJTを経て、設計開発領域のコンサルティングを手掛けるチームに配属されました。最初に担当したのは、重工業メーカーに製品のライフサイクル全体を統合管理するシステム(PLM:Product
Lifecycle Management)を導入し、設計開発の業務改善を目指すプロジェクトです。
その後、半導体メーカーの業務効率化プロジェクトやコネクテッドカーサービスの開発プロセス改革プロジェクトに参画。現在は新しいサービス企画や技術戦略策定を支援しています。
新卒6年目でマネージャーに昇格された理由は何だとお考えですか。
「新人をより厳しい環境に置き、より早く一人前になるように導く」という私が所属するチームの教育方針のもとで成長できたことが一番の理由だと思います。 例えば、自ら資料を作ってお客様とのミーティングで提案し、直接お客さまからフィードバックを受けるといった一連の流れを新人の初期から経験することができました。もちろん上司が同行してセーフティネットを張ってくれますが、若手を前面に立てて、お客様としっかり向き合う経験をさせるといった環境の中で学びを得たことが大きかったと思います。
コンサルタントとして最速で成長するためのポイントを教えてください。
「自分自身を成長できる環境に置く」、「1つのインダストリーやお客様を継続して担当する」、「ロールモデルを見つける」という3点が大切だと思います。
まず1点目について。大規模なプロジェクトではどうしても全体の中の一部だけを任されるため、若手の裁量でできる範囲が限られます。それよりは、自分自身がお客様としっかり向き合えるプロジェクトに入ったほうが、より早く成長できると考えます。また、クニエは、少数精鋭を重視しているため一人当たりの裁量は自然と大きくなり、成長しやすい環境かと思います。
2点目について。担当領域が頻繁に変わってしまうと自分の強みを落ち着いて伸ばすのが難しいと私は考えています。特定の領域を3~5年ほど経験することで自分の“武器”を見つけ、若手のうちに自分の強みを研ぎ澄ますことが大切だと思います。ちなみにクニエは領域に特化して担当するチーム制を採用しているので、専門性を素早く身に付けることができます。
3つ目を挙げたのは、私自身、ロールモデルとしたい人を見つけたことで自分に何が足りないかを考え、大きく成長するきっかけになったからです。入社2、3年目の頃、今の上司である依田さんと出会いました。依田さんはお客様への気遣いだけでなくお客様を惹き付け、プロジェクトに巻き込む能力が際立って高く、自分との違いをまざまざと見せつけられました。以来、依田さんをロールモデルとして「盗めるところは全部盗もう」と精一杯努力してきました。皆さんにもロールモデルとなる人を早い段階で見つけることをお勧めします。
常に現場に立ち続ける“生涯コンサルタント”でありたい
マネージャーに昇格して意識は変わりましたか。
プロジェクトを俯瞰し、そこで得たノウハウや反省点を横展開することを意識するようになりました。例えば、お客様の社内で業務マニュアルを更新できていないという問題点が見つかり、「業務マニュアルを最新の状態に保つ」というルールを作って業務を改善できたことがあります。このような、いろいろな企業・組織にありがちな問題点とその改善方法は他のプロジェクトにも横展開することができるので、効率よく成果を上げることが可能です。
また、自分がお客様の評価を得るだけでなく、チームのコンサルタント一人ひとりがお客様に評価されるように配慮することも、マネージャーの重要な役割だと思います。
マネージャーとしてどんな人材を育てたいとお考えですか。また、人材育成で心掛けていることを教えてください。
私たちがコンサルタントとして育てたいのは、協調性と一人でやりきるマインドを併せ持った人材です。しかし、こうした人材を育て上げることは容易ではありません。「やりきる」マインドは、「協調性」とは反する面もあるからです。ともに伸ばしていけるように、一人ひとりに合わせて寄り添い、成長できるように導きたいと思います。
また、人のいいところによく目が行くので、プロジェクトを進める中でチームメンバーをほめるのはさほど難しくありません。しかし、チームメンバーをよりストレッチを効かせて成長させるには、どこに課題があり何をすれば改善できるのかについて、よく観察したうえで一緒に考え、アドバイスしていく必要があります。それにより「常によく見てもらえている」という感覚をチームメンバー持ってもらうことが大切だと思います。
今後のキャリアプランと目標についてお話しください。
私にとっての憧れの存在が、シニアパートナーの荒川さんです。昇格するにつれて現場から離れていくコンサルタントが少なくない中、荒川さんは現場に立ち続け、常に改革の陣頭指揮を執っています。私も現場に立ち続ける“生涯コンサルタント”でありたいと思っていますので、この人を超えることをキャリアのゴールと考えています。