事業会社でのキャリアを活かし、
お客様に価値を提供したい
コンサルト
事業会社でのキャリアを活かし、お客様に価値を提供したい
「日本の雇用を支える会社で仕事をしたい」との思いから、新卒で自動車メーカーに入社。人事部門で労務管理を担当していましたが、新たな目標が生まれたのは、2年間の中国赴任がきっかけでした。ミッションは、「小規模・急成長・中国」という異なる環境下で、子会社の人事制度を作り上げること。経営者とともに夢中で取り組むうち、見えてきたのは人事という仕事の奥深さでした。人事のプロフェッショナルとして、企業の人事制度策定を支援する仕事をしたい――そんな思いが募り、コンサルティング業界への転職を決意したのです。数あるファームの中からクニエを選んだのは、「日本企業の発展に資する」という企業理念に、強く惹かれるものがあったからです。
とはいうものの、事業会社出身でコンサルティングは未経験。「下積みから始めて経験を積む」という当初の予想は、早々に覆されました。入社直後にアサインされたプロジェクトで、いきなりメインの担当を任されたのです。「事業会社にいたからこそ、わかることもあるはず。まずは自由にやってみて」と上司に言われ、その度量の広さには心底驚かされました。
念願のコンサルタントとしての初仕事ではありましたが、最初は不安でした。事業会社の業務では、あらかじめやるべき内容が決まっていることが多いのですが、人事制度を作るとなると、最初に絵を描くところから始めなければならない。個人の裁量も想像していた以上に大きく、暗中模索の状態でした。上司に相談しながら、お客様へのヒアリングや過去の資料調査に取り組み、なんとか糸口をつかもうと必死でした。
一方で、人事が抱える課題には業種を超えた普遍性があり、事業会社での経験が活かせると感じたことも事実です。当事者として人事に悩んだ経験がある人は、お客様の悩みを深く理解し、共感することができる。上司や先輩からも、「事業会社の経験はすごく貴重だよ」と言われます。コンサルティング未経験者でも、前職のキャリアを今の仕事に活かすことができる。その気づきは、私を勇気づけてくれました。
私を支えてくれているのが、上司や周囲の手厚いサポートです。任せるところは大胆に任せる一方で、品質面では一切妥協せず、細かくチェックしてくれる。また、事業会社出身のコンサルタントも多いので、中途採用者向けの研修が大変充実しています。クニエには未経験者を受け入れ、その業務経験をコンサルティングに昇華させるための豊かな土壌がある、と実感しています。未経験者も、ここで実直にがんばりさえすれば、間違いなく成長できる。今の目標は、お客様からのどんな問いにも答えられるような、人事領域のプロフェッショナルになること。どんなお客様にも付加価値を提供できる存在になりたいと思いますし、そうなれるよう努力し続けたいと思います。
今、日本企業は大きな変化に直面しています。終身雇用の時代は終わりを告げ、企業の人材に求められる能力も変わりつつあります。不確実性の時代にあって、人事戦略の重要性は高まっていますが、人事制度を刷新しただけでは何も変わらない。それを企業の隅々まで浸透させるためには、社員1人ひとりが意識を変える必要があります。会社に安住してしがみ付くのではなく、1人ひとりが自立的にキャリアを考え、会社が目指す方向性との共通項を探しながら、自己実現の道を模索することが重要です。そのためには、トップの思いを社員に伝えて、会社の隅々にまで浸透させ、社員の成長をサポートしなければならない。それができるかどうかが、企業の命運を左右するわけです。お客様に喜んでいただくために、価値を提供するのが我々の仕事。今は自分のエネルギーを浪費することなく、100%お客様のために注ぎ込めているという実感があります。
実を言うと、クニエに入社する前は、コンサルタントの世界は「お互いがライバル」で、短期的な成果が問われる殺伐とした競争社会だと思っていました。しかし、クニエには「皆でよくなっていこう」という雰囲気がありますし、短期的ではなく長期的な視点で人を評価する企業風土があります。それを象徴するのが、「社会的人間性」という評価項目です。「よい人間であれ」ということが、社是であると同時に、人材評価の1つの柱になっています。私自身、入社して思ったのは、入社年次やポジションに関係なく、互いを尊重する文化が根付いていることでした。
個を尊重する環境で、自分自身の力を伸ばすことが、お客様のためにもなる、というのがクニエの考え方。「お客様のために」という思いが本当に浸透しているのが、この会社の強みだと思います。「自分が成長することで、人の役に立ちたい」という思いがある人なら、この会社できっと活躍できると思います。
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